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Skunkのブログ

双極性障害2級です。A型授産施設に通所しながらPC全般に関わってます。最近は画像処理に関わってます。

アマチュア無線のパケット通信

ネットワーク

 前項で起こしたパソコン通信から常時接続環境の黎明期の以前に、アマチュア無線パケット通信に触れておきたい。

 私がPCを買ったのは1986年夏。初のボーナスを叩いて買ったNEC PC-9801UV2と一緒にパケット通信のためにTNC(Terminal Node Controller)を購入しておいた。このTNCの仕様はBell202 AFSK 1200bpsのインテリジェントモデム。それも全二重ではなくて半二重simplexというもの。アマチュア無線は普通は相手に対して一方通行で通信し、話し終わったら送受の立場が反転するというもの。

 しかし、当時困ったのは通信ソフトだった。UV2は当時出始めた3.5'FDDであの当時パソコン通信用に用いられていたアスキーのC-termは5インチメディアしか売ってなかった。これには困った。UV2のN88-Basicでも出来ないことはなかったが、漢字コードがまるで違っていた。当時のパソコン通信で主流であった文字コードはShift-JIS。それに対してN88-BasicのそれはJISコードというもの。コードが違っていたので全然使いものにならない。さりとて5インチのメディアは物理的に受け付けない。それでどうしたかというと5インチのC-termを知人に拝みだおして無理やりメディアコンバートして使うという状態に。というかこれがなかったらいつまで経ったってまともに使えなかったから、必死になって依頼していたのを思い出す。

 それさえ乗り越えれば、レートとしては決して早くないけど電話代の鬼課金の問題もない。電気代さえ負担すればOKで当時としては極めてローコストな通信を享受できた。基本は相手と一対一でコネクトして利用するのだが、転送型BBSも出現してコールサインさえ登録すれば、世界の誰とでもメールがやり取りもできた。遅かった転送速度も、後にG3RUH/GMSKモデムが出てきて9600bpsまでスピードアップした。私もゲートウェイ機能のついたTNCを調達して、144MHz/430MHzで相互に通信できるようにしていた。

 80年代から90年代に隆盛を極めていたパケット通信も、90年代中盤になって翳りが見えてきた。Windows95の出現である。この頃になると電話モデムも非常に高速化してきた。MNP5で4800bpsを超えたあたりから最終的には下り33.6kbpsと早くなりさらに、2000年代以降は常時接続環境が整備されて、パケット通信が太刀打ちできる状態ではなくなり、ブームは急速に萎んでいった。国内でTNCを作ってたメーカも最後には倒産してしまった。

 パケット通信は80年代中盤から2000年代初頭までの、およそ15年間の期間だけであった。

 それでも、私はパケット通信をメディアとして再興させたいと思っている。それも現代的な技術を取り入れて。80年代の手法は敢えて使わなくても、対応できそうだ。TNCというインテリジェントモデムは今の時代、要らない。PCの処理能力が非常に高くなり、AFSKはPCの音声ポートで十分。PTTは無線機にUSBがあれば、それで操作できる。

 ただ市販のPCを見ても当時のTNCの接続に用いたRSC-232Cはない。よくよく調べるとWindows,MacOSそしてもう一つLinuxのKernelにパケット通信プロトコルであるAX.25をサポートしていることがわかった。Linuxを活用すれば、現代流にパケット通信を再興することが出来るのではないのか?

 またHF帯で用いられているJT65-HFなども広義のデジタル通信である。機会があればやってみたいと思ってる。